夫はストーカー

【No.25】結婚した夫は私のストーカーでした…

夫はストーカー

◎前回の話はこちら

【No.24】結婚した夫は私のストーカーでした…
◎前回の話はこちら 離婚してからすぐの住まいは 香織の希望で家に泊めさせてもらっていた。 そして離婚が成立してから数週間が経った頃。 この頃仕事が繁忙期に入り、 毎日帰宅時間が遅くなっていた私。 ...

私・香織
「…!?!?」

ピンクの封筒に入っていたもの、
それは赤い紐で首をグルグル巻きにされた
人型の人形が入っていたのだ…。


「な…何これ」

香織
「ねぇ…なんかこれ、
 真奈に似てない…?」

言われてみればその人形には
ミディアムほどの長さの茶色の髪の毛がついている。

そう、
私も同じ茶髪のミディアムヘアーだ…。


「こんなことする人はもうアイツしかいない…」

怖さももちろんあったが、
それよりもこの時怒りの方が勝っていた。

そこでさっきかかってきていた電話番号にかけ直すと、
相手は1コールで出た。


「…ねぇあんた聡なんでしょ!?」

元夫
「ふふ…やっぱりさすがだね俺の奥さんは…!
 知らない番号でかけたって俺だって気づいてくれた!!」


「…ねぇもうやめてよ!!私たち離婚したの!もう終わったの!!
 こんなこともうしないって言ったよね!?
 どうしてまた同じことするの!?」

元夫
「もうしない?離婚?何のこと??
 …あぁあの日のことを言ってるのか!
 まぁ確かにあの時は大事にしてほしくないから言うとおりにしたけど…。
 でも俺たちは濃い絆で結ばれてる運命だから、
 紙切れ一枚なんてどうでもいいんだよね〜、
 母さんもそう言ってたし!
 ねぇ今家の前にいるんだけどさ、出てきてよ!!」


「は…?」

すると突然インターンホンと共に
玄関ドアをノックする音が聞こえてきた。

香織
「きゃあ!!!!」


「お願いだからもうやめてよ!」
(てかどうして私が香織の家にいること知ってるの…!?)

どうやって知り得たのか、
私の居場所や1日の流れをわかって手紙や電話をしていた…。

パニックになる香織を支えながら、
急いで警察に電話をかけ通報した。

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