ひたすら謝ってくる夫に、私はただ軽蔑の目を向けることしかできなかった。
私
(どんなに謝ったって何年も隠し続けてきたことが全部物語ってる…。それを不○とかはしてないから信じろって虫が良すぎる…!)
「…今はもうこれ以上話したくない。」
私はそれだけ言って残っていた家事を黙々とこなすことにした。
夫は気まずさを感じたのか、『ごめん…』とだけ言って寝室へ戻っていった。
それから数日、顔を合わせても夫からの一方的な会話だけで、私は適当な返事しかできなかった。
私
(このままじゃ何も解決しないってわかってる、けど…)
まともに夫の顔が見れず、夫もまた気まずさから家にいる時間も短くなっているように感じていた。
息子が寝てからはひとりリビングでこの先どうしたいのか考えるようになった。
夫
「…まだ寝ないの?」
私
「…うん。」
夫
「わかった…。先に寝るね、おやすみ…」
私
「…うん」
私
(できることなら大ちゃんとこんなギクシャクしたくない…。でもやっぱりあの子たちと何もなかったとは思えないよ…)
それにいくら家計に余裕があるとはいえ、パ○活をしていることはどうしても許せなかった。
私
(…こんな風に悩むなら、もう離婚しかないのかも。何年も私に黙ってこういうことしてたなら、この先だってわからない…。不安を抱いたま一緒にいるのは辛すぎる…。)
私はこの件が発覚して約1週間悩み、離婚しようと決めた。
でも…
私
(現実そう簡単にはいかないよなぁ…)
離婚したいと思うのは簡単だし自由だと思う。
だけど、私は誰よりも離婚はそう簡単に踏み出せないとわかっていた…。