年収3000万夫

【No.21】年収3000万エリート夫、実はパ○活大好き人間だった

年収3000万夫

羽山
「女性と会う日を把握できてるなら、あとは証拠を掴むだけです。奥様、証拠は掴めそうですか…?」


「…はい、なんとかやってみます。」

羽山
「また何か進展がありましたらお電話ください。」

電話を切ってから不○調査について調べた。

探偵事務所を調べたりもしたが、これ以上お金をかけたくなかった…。


「自分でできることはやろう…!証拠集めってどういうのがあるのかな。」

調べると、不○の証拠にはボイスレコーダーが多く使われるらしい。

価格はピンキリだったが、しっかりと録音ができる高性能のものにした。


「薄型の方がバレにくいかな…。うん、これにしよう。」

ネットで注文し、お急ぎ便で翌日には届いた。

夫が寝静まってからいつもの鞄の底にセッティング。

そして夫がハナと会う当日。

この日息子は延長保育を利用することにし、2人が待ち合わせる場所に向かった。


(あともう少しで待ち合わせの時間だ…。まだ2人の姿は見えないな…)

そう思っていると駅の前の銅像に夫と思わしき人物を見つけた。


(あ、いた…。ハナは…もしかしてあれかな?)

夫を見つけてすぐに、ハナと思わしき人物が夫の元へ駆け寄ってきた。

ハナ
「大ちゃん!お待たせ〜♡」

ハナはダボっとしたカーディガンに超ミニスカ、膝上までのロングブーツで現れた。


「ハナちゃん♪今日もかわいい〜♪パンツ見えちゃうんじゃないの〜?(笑)」


「え…キモすぎる…」

また声に出てしまった…。

2人はまるでカップルのように腕を組み、イチャイチャしながら進んだ。

見失わない程度に距離を保ち、私は2人の後ろをつけた。

数分歩くと、先ほどまでガヤガヤとしていた雰囲気から一変、人通りが少ないところにやってきた。


(この辺りってホテル街だ…。こんな真っ昼間から…?)

人通りが少ないため、バレないか心配だったが、2人は自分たちの世界に入っているため全く気づく様子がない。

そしてホテル街をうろうろしてから数分が経過し、2人はようやく入る場所を決めた。


「もう逃げられないんだから…」

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