証拠を羽山さんに確認してもらいOKが出た。
これでもう夫は言い逃れできないだろうということだった。
必要な書類等は羽山さんに任せることになった。
羽山
「それで離婚についてですが、こちらの準備が整うまではまだ話さないでください。」
私
「わかりました…」
羽山
「またご連絡いたしますね!」
それから数日間、夫と同じ空間にいるのが辛かった。
あんなに優しくてお互いに一筋で生きてきたのに…。
大切な人から裏切られるということがどれほど辛いものか、痛いほどわかった。
そして羽山さんから連絡がきた。
羽山
『お待たせいたしました。全ての書類が完成したので一度確認していただきたいです。』
私
「わかりました。では本日伺いますね。」
事務所まで行きできた書類を確認した。
そこには子供たちの親権や慰謝料、2人分の養育費や財産分与など細かいけどわかりやすくまとめてくれていた。
私
「すごい、こんなにたくさん…。ありがとうございます!」
羽山
「万が一これを飲めないとなった場合は、調停を申し立てましょう。」
羽山
「協議離婚より長期戦になりますが、裁判所を挟めば事の問題や経済的な面など含め、話し合いがスムーズに行くこともあります。」
私
「わかりました…。できれば早く終わらせたいのでそうならないように話します。」
必要書類を持ち帰り、夫の帰宅を待った。
息子も寝静まった頃、夫が帰宅した。
夫
「…うわっ、まだ起きてたの…?」
私
「…遅かったね。」
夫
「あぁ…うん、ちょっと残業で…」
私
「話があるからそこ座って。」
夫
「…わかった。」
夫と向かい合わせで座り、しばらく沈黙が続いた。
夫
「それで…話って?」
私
「大ちゃん、私と離婚して。」
夫
「え…!?り、離婚だって!?ど、どうして急に…!!」
私
「どうして?それは自分が一番よくわかってるでしょ?」