年収3000万夫

【No.25】年収3000万エリート夫、実はパ○活大好き人間だった

年収3000万夫


「離婚!?どうして急に…!?」


「どうしてって、それは自分が一番よくわかってるでしょ?」


「…俺がパ○活してたってこと?それは反省してるしもうしてないから!!」


「もうしてない?それ本当に?」


「ほ、本当に決まってるだろ!俺が嘘なんかつくわけないじゃないか!」

変な汗をかきながらそう言う夫の目の前に、先日撮れた映像を夫に見せた。


「これを見てもそう言えるわけ?」


「こ…これは…!!!盗撮したのか!?」


「そんなのどうでもいいわ。平気で嘘つけるまで腐った人間になったの?」


「プ、プライバシーの侵害だ!!」


「うるさいよ、カイト寝てるんだから静かにして。てかどの口が言うの。疑われるようなことする自分が悪いんでしょ。」


「…うるさいんだよ」


「は?」


「うるさいんだよさっきから!俺がこうなったのは誰のせいだと思ってるんだ!」


「…何言ってるの?」


「お前…つまらないんだよ!」


「体も弱いし家にいるだけで、毎日毎日同じような会話しかできない。そんな家退屈に決まってるだろ!!だから他の女性に癒されて何が悪いんだ!!」


「そうやって強気に出れば私が怯むと思った?」

そう言って私はボイスレコーダーを流した。


「この時ハナに言ってた通りにしてるってことでいいのかな?でも残念。私には全く響かないし無意味ね。」


「え…っとそれは…」


「私のことそう思ってたなら早く言ったらよかったのにね。」


「ここまで陰で馬鹿にされるとは思わなかったし、あんたがそういう人間だとも思わなかった。本当にもうこれ以上は無理。今すぐ終わりにしよう。これも目に通してね。」

そう言ってテーブルの上に全ての書類を置いた。

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