年収3000万夫

【No.27】年収3000万エリート夫、実はパ○活大好き人間だった

年収3000万夫

近所のカフェへ気晴らしに行き、一息ついてから母にLINEを送った。

以前から離婚するかもと伝えていたため、今離婚届を出してきた、と簡潔に。


(はぁ…今日はもう休もう。お腹も張る感じがあるような…。お迎えまで時間潰そう。)

それからお迎えの時間まで時間を潰してから迎えに行った。帰り道息子の様子がおかしかったので、家に帰ってから聞いてみることに。


「カイト…?なんか今日は元気ないね、何かあったの?」

息子
「…ママ、パパとケンカしたの?」


「え…?」

息子
「パパ、どっか行っちゃうの?」

息子なりに色々と感じ取っていたようだった。

私は心を痛ませながら息子に話した。


「あのねカイト、ママはパパとお別れすることにしたの。でもね、カイトのママとパパなのはずっと変わらない。カイトがパパに会いたいって思ったらいつでも会っていいんだよ。」

息子
「…でも一緒がいいよ」


「そうだよね…本当にごめんねカイト。」

私はそう言って抱きしめることしかできなかった。

そんなことしかできないなんて母親失格だろう…。

だけどもう後戻りはできない、前を向いていかなくてはいけない…。

なんとかなだめると息子は「わかった」と言ってくれた。

この日夫は早く帰宅した。


「ただいま、カイト。今日は一緒に遊ぶぞ〜!」

こんな風にならないと息子と遊ばないなんて、なんだか複雑な気持ちだった。

でも息子は終始笑顔で楽しそうだった。

息子が寝てから夫に話をした。


「今日離婚届出してきた。あと家も決めてきた。」


「え…もう決まったの!?」


「だってこんな空気の悪いところにいたくないもの。」


「あぁ…そうだよね…」


「それで、来週鍵の受け渡しがあるからその時に費用は全て支払うってことにしてもらってる。これが明細ね。」


「…わかった。お金は明日渡すから。」

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