年収3000万夫

【No.5】年収3000万エリート夫、実はパ○活大好き人間だった

年収3000万夫

妊娠を夫に報告すると泣いて喜んでくれた夫に、私は相談をした。


「あのさ…ちょっと相談なんだけど…。」


「ん?どうしたの?」


「私仕事を辞めようかと思ってて…」


「つわりもあるし、これで仕事したらまた倒れたりするんじゃないかって心配で…」


「そうか…。うん、良いよ!俺だけの稼ぎで生活は問題ないし!…それにこれ俺も言おうと思ってたんだ。」


「え…そうなの?」


「うん。でも桃ちゃん仕事好きじゃん?だからあんまり自分から言えなくて…(笑)今はまだ、赤ちゃんのことを守れるのは桃ちゃんだけだし、何かが起きてからじゃ遅いし。だから俺は大賛成だよ!」


「良かった…、ありがとう!」

仕事はすぐに辞める事ができ、辞めた後は家事に専念することになった。


「まだ万全じゃないんだし、そんな無理してやらなくて良いからね?」


「ありがとう。でも少しずつでもやらないと溜まっちゃうし、仕事してる大ちゃんに任せるわけにいかないから。」


「いやいや、桃ちゃんができないなら俺がやるから、そこは心配しなくて良いから!」


「俺も一人暮らし歴長かったからこれでも自炊とかしてたんだよ?(笑)」

夫は笑いながらそう言うと、私の手を握って言った。


「桃ちゃんは今は自分のことだけ考えてて良いからね!」


「ふふ、頼もしいな、ありがとう。」

この人と結婚して良かったな、と心からそう思った。

あの時までは…。

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