壮絶な孫差別

【No.12】「所詮あんたは他人よ」義父母からの壮絶な孫差別

壮絶な孫差別

これまでの義父母からされたことを夫に相談をしたが、結果的に私が非難されてしまった…。

その夫の発言に、以前からずっとある違和感を覚えていたことを思い出した。


(思い返せばお義母さんの話が多かったり、何かと肩を持ったり…。これってマザコンってやつなのかな…。)

それだけでなく、私の意見より義母の意見を先に聞き入れたり、義母の言うことを一番に従うところもあった。


「…だから、そうやって人のことばかり責め立てるの、良くないんじゃない?そもそも理紗の勘違いってことだってあるんだし、最初から決めつけるとか納得いかないから。これ以上話すことはない!」


「……」

私はこの時夫と離れることを決意した。

私のことはともかく、娘のことをこれっぽっちも考えてくれていない人と、

この先一緒にいて幸せだと思えなかったから…。

それに夫の周りの人たちだって私たちを邪険に扱う…。

贅沢かもしれないが、それが当たり前だと思いたくなかった。


(私たちみたいな人だって、心から受け入れてほしいって思ったっていいじゃない…。)

部屋に戻り、娘の寝顔を見ながらひとりで静かに泣いた。

翌朝。

帰る準備の最終チェックをしていると、部屋に義妹がきた。

義妹
「理紗さーんおはよう!」


「おはよう。」

義妹
「あれ?なんか忙しかったー?」


「あぁこれ…。もうそろそろ帰るから、荷物のチェックをしてたの。」

義妹
「え、帰る日って延びたんでしょ?」


「それって…どういうこと?」

義妹
「聞いてないの?さっきお兄ちゃん言ってたよ、帰るの夜にしたって。そこで理紗さんにお願いがあって〜」


「…お願い?」

義妹
「あかりをちょっと見ててほしいの〜」

義妹
「これから友達のところに行くんだけど、あかり昨日から下痢しちゃってて〜。赤ちゃんのいるお家だからあまり良くないと思ってね。だから私が帰ってくるまで理紗さん見といてくれない?」


「いや…ちょっとそれは…。」

義妹
「え、なんで?だって帰るの夜なんだし、どうせ家にいるんでしょ?」


「…私じゃなくてお義母さんの方が安心なんじゃない?」

義妹
「あーお母さんね、今日は出かける日なの。だから頼れるの理紗さんしかいないわけよー。ってことでお願いね!」

そう言うと義妹は自分の娘を置いてさっさと行こうとした。

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