壮絶な孫差別

【No.11】「所詮あんたは他人よ」義父母からの壮絶な孫差別

壮絶な孫差別

私はこれまで義父母からされてきた嫌がらせたちを夫に打ち明けることにした。

娘が寝入っていることを確認し、夫がいる部屋へ向かった。


「圭介、起きてる?」


「あぁ理紗、どうかしたの?眠れない?」


「今ちょっといいかな、話したいことがあるの。」


「大丈夫だよ。何かあったの?」

私はこれまで義父母にされてきた嫌がらせやセクハラを全て打ち明けた。

義母のことはまだしも、義父のセクハラには何か対処してくれるだろう、そう思ってた。


「・・って言われたの。ねぇ私なんか気持ち悪くてお義父さんともうまともに会話できないよ…!お義母さんのことも…どうにかしてほしいの。」


「…どうにかってどうしろっていうんだよ」


「え…どうしろって…。例えばお義父さんに注意するとか、実家に来た時は私と一緒にいるようにしてくれるとか…」

すると夫は鼻で笑って言った。


「いや(笑)そんなことしたってなんの解決になるんだよ。それに父さんだって心配してくれたわけだろ?」


「心配だけならあんないやらしい言い方しないじゃない!?お義母さんなんか私とはなのこと、邪魔者扱いじゃない…!」


「…気にしすぎだって。」


「…この状態が続くなら来年から私とはなは帰省しない。」


「は?なんだよそれ…」


「それが嫌なら圭介からちゃんと話してほしいの。」


「…あのさ、前も言ったと思うけど、母さんがあかりのことを可愛がるのは当たり前だって。それを孫差別とかさ、そうやって母さんを悪者に仕立て上げんなよ。俺は母さんが間違ったことをしてるとか思ってないし、そういう物事とかもっと別角度から判断しろよ。」


「え…何言ってるの…」


「だから!!俺は母さんのやること言うこと全て正しいと思ってるし、それをおかしいって言う奴がおかしいって話!!父さんがセクハラしたとか言うけど、それだってお前が誘惑したんじゃないのかよ!?」


「そんな…」

ショックで言葉が出なかった。

きちんと夫と向き合って話をしようと思ったのに、返ってきた言葉は私を心配するものではなく、逆に避難する内容ばかりだった…。

そして私は以前からずっとある違和感を抱えていた。

それは夫がマザコンではないかということ…。

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