義母
「うるさいわね、あんたが早く渡さないからこうなるんでしょうが！」
私
「ちょっとやめてください…！！！」
プレゼントの取り合いをする２人の間に入ったが、結局プレゼントは義母の手に渡ってしまい、そのまま夫にも見られてしまった。
娘
「お願い、返して…」
今にも消えそうな声でそう言う娘を無視して夫は中身を確認。
入っていたのは一冊の本だった。
夫
「ん？何だこれ」
その本は今娘がハマっている子供向け小説だった。
同学年の女の子たちの間で人気の小説らしい。
夫はパラパラと本の中身を確認した。
夫
「ふん、くだらないこんなもの…。パーティーやこんなの読む暇があるなら将来の自分のために勉強しろ！」
義母
「そうよ！こんな低脳な奴らと一緒にいちゃダメってわかってるでしょ！？はい、じゃあこれはもういらないわね！」
そう言うと義母はそのプレゼントをゴミ箱に投げ捨てた。
圭くん
「え…」
自分が用意したプレゼントを目の前で開けて捨てられ、さすがの圭くんも驚きが隠せずにいた。
娘は放心状態…。
もう反抗も何もできずにただ立ち尽くしていた。
夫
「そんな顔すんなよ。パパが代わりに問題集買ってあげるから、な？」
娘
「……」
私はこのカオスな状況に耐えきれなかった。
ふと周りを見ると、娘の友達はみんなドン引き。
これ以上ここにいさせたら良くない、そう思いみんなを帰そうとした。
しかし・・
夫
「おい！どこに行くお前ら！」
