放置子

【No.14】毎日マイホームに来る放置子

放置子

◎前回の話はこちら

【No.13】毎日マイホームに来る放置子
◎前回の話はこちら ケンくんママは驚いたような顔で私を見つめてきた。 私は真剣な顔でケンくんママに言った。 私 「まず風◯で働いているとのことですが、  自宅でお客さんのお相手をするのは売◯の可能性...

ケンくんママは驚いた様子で
キョトンとした表情を浮かべたまま黙っていた。


「借金当時から現在に至るまでの返済記録、
 相手方に要求されている利息、諸々の履歴を見せてください。
 法外な利息の取り立ては犯◯なんです。
 場合によっては過剰に払ってきたぶんを
 返金してもらうことも可能です」




私の説明をきょとんとした顔で聞いていたケンくんママは、
おそるおそる、といった様子で尋ねてきた。

ケンくんママ
「本当にそんなことができるんですか?
 でもそんなこと、今まで誰も教えてくれなかったし……」


「知識は人を助けます。
 でも、それは知識を持っていない人を
 踏みつけていいということではないんです。
 この国は司法の力があまりにも弱い。
 でも、できることは必ずあります」




ケンくんママ
「どうして、そこまでしてくれるんですか?
 まだ知り合って間もないのに……
 しかもあんな失礼なことを言った私に対して……」


「さっきのあなたの発言はたしかに失礼だったし、怒っています。
 でも、あなたが今困っていて、そのことでケンくんも困っている。
 その事実を知ってしまったのに見て見ぬふりなんてできません。
 私はこれでも元弁護士であなたを助ける責任があります。」




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