ドライブレコーダー記録

【No.14】ドライブレコーダーに残された生々しい記録

ドライブレコーダー記録

◎前回の話はこちら

【No.13】ドライブレコーダーに残された生々しい記録
◎前回の話はこちら 夫 「今日は夕方に大事な会議があるからいつもより遅くなるよ!  …って亜美?どうした?顔色悪いけど…」 私 「今日って何の日か覚えてる…?」 夫 「え?今日…?えーっと今日は...

個人面談当日。

私はいろいろなことを考えながら幼稚園へ向かい、
思い切って教室の扉を開けた。

そこにはいつものように佐久間先生が座って待っていた。

佐久間
「あ、菜子ちゃんのお母さん!
 今日もありがとうございます!」


「はぁ…。よろしくお願いします。」

今までと変わらない様子の佐久間先生に、
私も怒りを抑えながら今まで通りの対応を心がけた。




そしてこれまで通りの個人面談を終えた時、
私はある質問を投げかけた。


「あの先生、ちょっとお伺いしたいんですが。」

佐久間
「はい、何でしょう?」


「最近夫が幼稚園の行事にすごい積極的になっているんですが、
 何か心当たりありませんか?」

佐久間
「え…?あ…いや、どうでしょう?(笑)」


「夫は仕事もしているものですから、
 幼稚園の行事くらいは私が出た方がいいと言ってるんですけど。
 どうしても自分が行きたいっていうものですから…。
 そうなるきっかけが何かあったのかと思いまして(笑)」

嫌味ったらしくそう告げると、
先生は引き攣った顔をしていた。




佐久間
「ま、まぁ最近はお父さんが行事に参加することは珍しくないですからね…(笑)
 すみません、お時間なのでこれで失礼します。」

そう言って先生はそそくさと教室を出て行った。


(嫌味ったらしく言うなんて私どうかしてるな…。
 でも…)

これで夫が先生と繋がるきっかけが何だったのか、
先生は知っていると確信した。

その数日後、
いつも仲良くしているママ友・ミカさんからLINEが入った。

ミカ
『急にごめんね!
 今旦那さんって仕事に行ってるよね…?』


「え…なんでそんなこと聞くんだろう…?」

私はすぐにミカさんに連絡を入れた。





「…もしもし?今メッセージ読んだよ!
 それで、主人が仕事ってどうして…?」

ミカ
『ごめんね…。
 実はさ、今友達と駅近のカフェにいるんだけど、
 亜美ちゃんの旦那さんに似た人がいるんだよね…』


「え、主人に…?」

ミカ
『そう。あ、待って、写真送る!』

そう言ってミカさんは2枚写真を送ってくれた。

拡大してその写真を見ると、確かにそこには夫の姿が。

そして…

ミカ
『…本当にびっくりしたんだけど、
 一緒にいる人って佐久間先生だよね…?』

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