マイホームガレージ

【No.4】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友

マイホームガレージ

◎前回の話はこちら

【No.3】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
◎前回の話はこちら その日を境に明那さんが勝手にガレージを使う日々が続いた。 その度に声をかけ、注意を促しても『子供が熱出しちゃって急いでる』『急用ができちゃってどうしても…』など言い訳ばかり並べてしっかり取り合...


「そうだ、いいこと思いついた!!」


「ん…?なに?」


「ガレージに鍵をつけるとかどう?」


「鍵…!それいいかも!」


「鍵がついてればさすがに壊してまで停めようと思わないでしょ(笑)」


「そうだよね。じゃあすぐ注文しよう!」

私たちはその場でネットで注文をすることにした。




鍵の種類もたくさんあったが、
まずは手頃な値段の4桁の数字を設定するタイプの鍵にした。

翌日に到着したその鍵をすぐにガレージに取り付けた。


「うん、これでよし。これでもう少し様子を見てみよう。」


「うん!もうこれで懲りてくれればいいけどね…」

その数日後、新居祝いに私の両親が自宅へ来てくれる日になった。





「お義母さんたちちゃんと来れてるかな?」


「大丈夫だよ!さっき連絡きたし!」


「そっか!なら安心だ!
 色香、久しぶりにおばあちゃんに会えるぞ〜、楽しみだな♪」


「うん♪おばあちゃんにネックレスあげるのー!」

夫も娘も両親が来るのを待ち侘びていた、その時。

♪ピンポーン





「お母さんかな?…はーい!」


「杏、悪いけどちょっと表出てきてくれるか?」

困った表情の父がモニター越しに言った。

私は急いで表に出た。

そこには車を道路に停めた状態の父の姿があった。


「え、どうしたの?ガレージの鍵開けてたよね?停めないの?」


「それが…、車がすでに停まってて駐車できないんだよ」

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