マイホームガレージ

【No.3】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友

マイホームガレージ

◎前回の話はこちら

【No.2】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
◎前回の話はこちら 娘と出かけ、帰宅すると知らない車がガレージに停まっていた。 その持ち主はママ友・明那さんのものだった。 正直困ったが、あまり関係を悪くしたくないと思い私は『大丈夫』と言ってしまった…...

その日を境に明那さんが勝手にガレージを使う日々が続いた。

その度に声をかけ、注意を促しても『子供が熱出しちゃって急いでる』『急用ができちゃってどうしても…』など言い訳ばかり並べてしっかり取り合ってくれなくなった。

そしてまたある時・・

明那
「今日もどうもね〜!それじゃ!」

いつものように勝手に使いそのまま帰ろうとした明那さん。

私は急いで明那さんを呼び止めた。


「あの明那さん、ちょっといいですか…」

明那
「ん?なーに?」


「あの…こういうの困るんです…。勝手にガレージ使われるの…。い、以前から何度もですよね?正直これ以上はちょっと…遠慮していただけませんか…?」

人に文句をあまり言えない性格の私の精一杯の言葉だった。

しかし明那さんは・・

明那
「やだな〜杏ちゃん、顔怖いよ〜(笑)」


「……」

明那
「いつも使わせてもらって申し訳ないって思ってるよ〜。ただいつも時間に追われてるから助かっちゃうんだよね〜!」


「いや…それでも…!」

明那
「それにさ、杏ちゃんちって車1台しかないんでしょ?」


「え…はい、そうですけど…」

明那
「それならいいじゃない♪困ったときはお互い様っていうじゃん?(笑)」


「そ、それはそうだけど…」

明那
「ね!じゃあそういうことで〜!」


(あぁ…またちゃんと言えなかった…。)

本当はもうやめて!って言いたいのに、その勇気が出ずさっきみたいに曖昧な言い方になってしまう…。

そんな自分に嫌気が差していた。

夫が帰宅して今後のことについて相談することにした。


「あのさパパ…。明那さんのことなんだけど…」


「…もしかしてまた?もうこれで何回目だよ…。」


「ごめん、私がもっとちゃんと言えてれば良かったのに…。」


「ママは何度もちゃんと伝えてるんだし、それを聞き入れない方が悪いよ。うーん…どうしたもんかな…。あ、そうだ…!!いいこと思いついた!」

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