◎前回の話はこちら
それから着々と入園に向けて準備を進め、
翌年の4月入園式を迎えた。
私
「あぁ〜可愛い制服!菜子、すっごい似合ってるよ!」
娘
「プリンセスみたい?♪」
夫
「菜子はいつでもプリンセスだぞ〜!!」
夫は娘を抱き上げ頬すりしていた。
私
(ふふ、こういうの微笑ましいよね(笑))
園につくと、玄関先にはクラス表が張り出されてあった。
そして各自教室へ向かい、
クラスごとの入場で入園式がスタートするという流れらしい。
娘はももぐみさんで、ピンク色のクラスカラーだった。
娘の大好きな色でもあったので、私も嬉しかった。
私
「そういえば先生って誰なんだろ…。
「佐久間先生」…?」
夫
「…へぇ、入園式の時に見れるんじゃない?」
私
「そうかもね!
どんな先生なんだろう、私もドキドキするなぁ(笑)」
夫
「……。」
.
しかし、入園式中担任の先生と思われる人は見受けられなかった。
どうやら佐久間先生は病欠だったようだ。
そんなこんなで無事に入園式も終わり、
門の前にある「入園式」の看板と共に家族で写真を撮った。
私
(これから3年間お世話になります。
菜子も私も、楽しく過ごせますように。)
そんな風に心の中で祈った。
それからというもの、
これまでとは違う忙しい日々を送っていた。
やっぱり時間重視で動かなければいけない分、
人一倍時計を見ての生活。
そして入園して早々、
個人面談という私としては重大なイベントがあった。
入園式の日佐久間先生は病欠だったため、
この個人面談で初めて顔を合わす。
私
(あ〜どんな人なんだろう。
めちゃくちゃ緊張してきた〜…。)
人見知りが少々ある私にとって、
他のママさんとはもちろん、先生方にも緊張してしまうのだった。
そして面談当日。
教室へ入るとそこにいたのは、
説明会の時に目が合ったあの容姿端麗な先生だった。
佐久間
「初めまして、佐久間愛と申します!
菜子ちゃんのお母様ですね…?」
私
「はい、初めまして!
菜子の母です、よろしくお願いします!」
そう言うと佐久間先生はあの時と同じ可愛らしい
微笑みを返してくれた。