放置子

【No.11】ドライブレコーダーに残された生々しい記録

放置子

◎前回の話はこちら

【No.10】ドライブレコーダーに残された生々しい記録
◎前回の話はこちら 私 「それで、調査結果は…?」 坂口 「…完全に真っ黒でした。」 私 「……。」 正直、「やっぱり…」といった感じだった。 坂口 「奥様は、万が一ご主人が...

夫は仕事に行かず佐久間先生と密会を連日続けていた…。

ある日の夫は某ジュエリー店で指輪を購入したらしく、
その写真を坂口さんから見せてもらった私。

坂口
「指輪を購入後はこれを不倫相手に渡していました。
 その後はお決まりのホテルです…。」

吐き気が止まらず俯いてしまった私。

坂口
「奥様、大丈夫ですか…?少し休憩しましょうか?」





「…いえ、大丈夫です。まだあるんですよね…?」

坂口さんは申し訳なさそうに頷いた。


「私なら大丈夫です、続けてください…。」

坂口
「わかりました…。
 これは奥様にお聞かせするべきだと思っているのですが、
 流してもよろしいですか…?」

それは自家用車に設置していたドライブレコーダーの音声だった。

坂口
「なんとも耳を塞ぎたくなるような内容でしたが…。」




そう言って坂口さんはパソコンを開き、
ドライブレコーダーの映像を見せてくれた。

カメラはフロントガラスの方向を向いているため、
夫たちの姿は映っておらず音声だけ。

佐久間
『・・ていうかー、司さんってどうして奥さんと結婚したのー?
 あんな地味な人のどこがいいのか私には全然わかんなーい。』


『えー…まぁそれはノリ?(笑)
 あとは俺がこんなことしてても気づかないくらい
 鈍感な奴だからかなー(笑)』

佐久間
『えー!!(笑)
 ひっどーい、それって奥さん知ってるのー?』


『あんな鈍感な奴が知るわけないじゃん(笑)
 え、もしかして愛ちゃんになんか言ってきたとか!?』




佐久間
『そんなんじゃないよー。
 でもなんか司さんが奥さんと仲良さそうにしてると
 妬いちゃうなーって思って。』


『えー、なんだよ可愛いこと言っちゃってさー(笑)
 じゃあ今からヤっちゃう…?(笑)』

佐久間
『え!?ここで!?(笑)』


『だって今絶対誘ったでしょ〜?(笑)
 ここなら誰にもバレないから(笑)』

それからの音声は二人が体を重ねているであろう
いやらしく汚らわしい音声が入っていた…。


「うっ…。」

私はさっき以上に気持ち悪くなりその場を離れ
お手洗いへ駆け込んだ。

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