夫はストーカー

【No.12】結婚した夫は私のストーカーでした…

夫はストーカー

◎前回の話はこちら

【No.11】結婚した夫は私のストーカーでした…
◎前回の話はこちら 鍵のついた謎の箱。 夫は元の場所に戻して家を出て行った。 その鍵を見つけないと 中は確認できない…。 私はものすごい勢いで 部屋のありとあらゆる場所を探した。 ...

最初はこの箱の中にある物は、
あの時に回収した物なんだと思いもした。

でも私は夫と結婚した時に
全てをなかったことにしたくて処分していた。

だからここにあるはずがないのだ…。

あるはずのないものがここにあるということは、
夫がストーカーであると指しているだろう。

私はショックでしばらく動けなかった。





「こんなことって…ありえない…」

なら電車で出会ったのは…?

もしかしてあの時
痴漢していたのも夫だった…?

顔を見ていないから誰かはわかっていないし、
もし夫なら途中下車した時に私にくっついて一緒に降りて、
声をかけてきたと考えると流れ的にしっくりくる。


「嘘だ…」

受け入れたくなかったけど、
目の前にある物が全てを物語っている…。




出会ったことを考え始めたら
恐怖で震えが止まらなかった。

ーー証拠は取れる時に・・

香織が言った頃が頭をよぎる。

そうだ、
これ以外にも何かあるかもしれない。

ショックと恐怖で震える体を無理矢理動かし、
手当たり次第部屋を探った。

1時間くらい経過しただろうか、
気づけば部屋を出て家中を探し回っていた。

そして家中のあちこちから、
盗聴器らしきものが出てきた…。





「え…!?」

これを仕掛けたのが夫だとしたら…

ここで声を出したら
夫に気づかれてしまうかもしれない…

恐怖心を無理矢理落ち着かせ、
まずは盗聴器について調べることにした。

・見つけた時は外に出る、
・警察に通報する・・

たくさんのことが出てきたが、
仮に今ここで警察に通報しても、
これを仕掛けたのが夫ならあまりいい解決策にはならないと思い、
結局これからどうするか決めないことには
大胆に動くことはできないと悟った…。

タイトルとURLをコピーしました