放置子

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【No.9】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら 先生 「はい、もしもし。T小学校です」 受話器に出たのは、 若めの声をした男性教師だった。 私 「もしもし、私、少し前にこちらの地区に引っ越してきた者ですが。  お宅の小学校...
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【No.8】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら しばらくすると諦めたのか、ケンくんは帰っていった。 静けさを取り戻したリビングで、 私はしばし呆然と座り込んでいた。 娘 「ママ、大丈夫?ママ?」 私 「大丈夫よ。あ...
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【No.7】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら どんな理由で我が子をほったらかしているのか、 どんな理由で「遅くまで帰ってくるな」と 小学校低学年の子どもに言い含めているのか。 様々な憶測が私の頭の中を駆け回った。 今日もケン...
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【No.6】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら 私の言葉を聞いて、ケンくんお得意の泣き真似が始まった。 でも私は、態度を曲げなかった。 私 「泣かれても困るのよ。  うちにはまだ小さな娘もいるし、  我が家には我が家の都合が...
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【No.5】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら 家に上がり込むなり、 ケンくんが開口一番わけのわからないことを言い出した。 ケンくん 「ママが、  今度からどこかにお出かけする時は俺も連れて行って大丈夫です、  って。  知らない...
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【No.4】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら その後、嫌な予感が的中した。 平日の放課後毎日、週末は朝の8時過ぎからケンくんにチャイムを鳴らされる。 せっかくのマイホームで家族団らんを楽しもうと思っていても、ケンくんに 「...
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【No.3】毎日マイホームに来る放置子

◎前回の話はこちら ケンくんが来て娘は喜んだものの、 私はどこか釈然としない気持ちで二人の様子を見ていた。 娘に出したおやつの食べ残しを断りなく食べはじめたケンくんが、 悪びれもせず私にお代わりをねだる。 ...
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