結局、その後も旦那はしつこくまとわり続けてきたため、弁護士を通して警察に連絡をした。
離婚成立後は接近禁止命令を出してもらい、法的に近づけない手段を取った。
M子は無事に双子を産んだらしいが、旦那は結局M子のことも捨てて他の女を新たに見つけ、そちらに夢中らしい。
義母はそんな息子のことを「甲斐性がある」と言って憚らず、近所の笑い者になっているという話だった。
つくづく、あの人たちと家族の縁が切れていてよかったと思う。
娘も今ではすっかり立ち直り、「将来結婚するときは、絶対にパパみたいな人だけはいやだ」と笑い飛ばせるまでになった。
M子からは「ごめんなさい」と一言だけのLINEが届いた。
許す気にはなれないが、あんな男に引っかかった者同士、年を取ったらお茶を飲むのも悪くないと思っている。
ずっと騙されてきたことは今でも許せない。
しかし、元旦那の不誠実さが全て招いたことだ。
妊婦の体型が受け付けないだなんて、ふざけたことを言う男が、5人もの子供の父親なのだから聞いて呆れる。
彼らが大きくなった時、父親の真実を知ったら、一体どう思うだろう。
どこまでを明かして、どこまでを隠すか。
非常に悩ましい問題だが、
とりあえず今は、父親の影におびやかされない場所で、我が子がすくすくと育ってほしいと願う。
そのためにも、私は強くならなければならない。
子供を守れる母親になるため、私は今、保育園探しと就職活動に奔走している。
あんな父親に頼らずとも、立派に子供たちを育ててみせる。