義両親の介護

【No.7】「介護は長男の嫁の仕事でしょう?」義理姉夫婦から告げられた衝撃的な告白

義両親の介護


「これからのことについてお話があるんですが…」

義母
「話?何かしら?」


「お二人の介護についてです。お義姉さんから私に任せたいと言われました。」


「でも私は素人ですし、お二人もそれで気疲れしてしまうんじゃないかと思うんです。なのでプロの方にお任せした方がいいのではと思ったのですが、近くに素敵な施設があるんです、そこにお二人で入所しませんか?」

単刀直入すぎたか、と思ったがもう後には戻れない。

義両親はしばらく沈黙で考えていた。

義母
「…そうね。でも私がこの家にいたいわ。」

義父
「そうだな、それは俺も同じだ。」


「ならプロの方を家に呼びましょう。」

義母
「いえ、それはしないわ!」


「え…」

義母
「他人に自分の世話を任せるなんて、そんな恥ずかしいことしたくないわよ。」

義母
「トイレだって1人では難しい状態なのに、それを家族以外の人に見られるなんて…。たまったもんじゃないわ…!」


「でもそれは相手もプロだから気にしな…」

義母
「あなた、私たちを厄介払いしようとしてるの!?」


「ち、違いますよ!!ただ素人より介護士の方にお願いした方がいいと思って…」

義父
「それなら俺たちは必要ない!だって佳乃さんがいるじゃないか!俺たちの面倒を見る気がないのか!?」


「それは…」

2人を目の前にすると、はっきりと自分は介護できないと言い切ることができなかった…。

するとその会話を聴いてたんだろう、義姉が部屋に入ってきた。

義姉
「佳乃ちゃんってば、本当に謙虚すぎるよねー!佳乃ちゃんならなんでもそつなくこなせるはずなのにー。」


「お義姉さん…!?」

義母
「そうよね!?私も佳乃さんが見てくれる方が安心だし気も休まるわ〜。それじゃ明日からお願いね!」

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