私
「もうこれ以上耐えられません。」
夫
「な、何を今更…!!」
私
「今更…?だからもう何も言うなって…?ふざけないで!!」
夫
「…!!」
私
「私だって人間です、あなたと同じようにちゃんと気持ちも感情もあります。これ以上あなたと一緒にいるとどうにかなりそう…。今後の自分のためにも、あなたとは離婚します。」
そう言って記入済みの離婚届を渡した。
夫
「そ、そんな…!!」
義姉
「ちょっと待ってよ佳乃ちゃん…!!これまでの無礼は詫びるから、そう早まらないで…!!」
私
「無理です。正直お義姉さんとももう限界なので…」
義姉
「そんな…!!」
私
「それと、これまで受けた精神的苦痛から慰謝料を請求したいと思ってます。」
夫
「い、慰謝料だって!?!?そんなもん払うわけないだろう!」
私
「そうですか。ならこれは弁護士通して話し合いをしましょう。」
夫
「え…いや、それは…」
私
「なら文句なしに払ってくださいね。文句なしに支払ってくれるなら、慰謝料と題して介護で発生した生活費とそれを時給換算した労働費の支払いで構いません。どうしますか?」
介護が始まった時から計算していた物が今役に立っている。
それを提示すると、自分のリスクを考えたのか、渋々支払いに了承してくれた。
夫
「……わかった」
私
「じゃあ今ここでサインと判を押してください。明日役所に出してきますから。」
夫
「ほ、本気なのか…!?」
私
「何ですか今更…(笑)当たり前でしょ、何度も言わせないで。」
夫
「……」
夫は大人しくサインと判を押した。