義母に直接同居解消の話を持ちかけたことが裏目に出てしまい、解消どころか無期限で同居することになってしまった。
その翌日。
いつものように自分たちの洗濯物を回そうと洗面所へ行くと、そこには私の服が散乱していた。
私
「え…何これ…。」
あまりの光景にびっくりした私は頭をフル回転させた。
私
(正樹は家事なんてしたことないから、洗濯物を自分から触るのは考えにくい。ってことはお義母さんがやった…?)
そう思いいつも洗濯物を干している場所へ行くと、そこにはすでに夫と義母、娘の洗濯物が干してあった。
私
(あぁ…そういうことか。)
それを見て確信した。
義母にあの話を持ちかけたことで、義母が私に嫌がらせを始めたんだと…。
私
(いい大人がこういうことするのか…。)
これ以外にも、食事の準備から後片付けまで一切私の分は手をつけない義母。
義母が手をつけなくてもそれくらい自分でできるけど…。
同じ空間にいながらまるで私を空気のように扱い、夫がいるときは当たり障りのないように接してくる義母に私は苛立っていた。
結局夫の目が届くところではいい顔して、自分に非がないように振る舞っているんだろうと思える感じ。
私
(こんなの見てると、お義母さんが正樹に告げ口した内容もデタラメだったんだろうな…)
確かな証拠なんてないけど、きっと間違いないだろうと思った。
そんな義母の嫌がらせに動じることないように、私も自分と娘の分だけの身の回りの家事を行うようにした。
ある時、娘と散歩に出掛けていた。
私
「お外気持ちいいねぇ〜。あ、このお花綺麗だね〜!」
娘に話しかけながら散歩していると、ポツポツと雨が降り始めてきた。
私
「嘘…雨?早く帰らなきゃ…。」
抱っこ紐で外に出ていたため、娘が濡れないように持っていたハンドタオルを雨よけ代わりにして急いで家に帰った。
雨が降り始めて10分ほどが経った頃、私たちは家に着いた。