一晩娘の容体が安定し続けたことで小児科病棟に移れることが決まった。
夫
「美亜…。パパのせいで本当にごめんな…。これからはパパが美亜を守るからな。早く元気になれ…!」
夫は優しく娘の手を触りそう呟いていた。
そして翌日。
医師
「…うん、大丈夫だね。そしたら今日から小児科病棟へ移りましょう!美亜ちゃんも目を開けてくれてるし、何も心配ないね!」
私
「よかった…!ありがとうございます!」
すぐに小児科病棟へ移動することになり、自分たちの荷物を整理することにした。
夫
「俺このまま一旦家に戻ってあやかと美亜の洋服とか入院に必要なもの持ってくるよ。」
私
「え、私が行くよ。」
夫
「ううん、昨日一睡もしてないだろ?それよりも美亜のそばにいてやってくれ。雑用は俺に任せて、ね?」
私
「…うん、ありがとう…。」
気の利いた夫の行動に驚きながらも任せることにした。
その間に娘は小児科病棟へ移動でき、私も一息ついていた。
それから2時間後。
夫
「ごめん、お待たせ…!!色々準備してたら時間かかっちゃって…!とりあえず3日分の着替えと、あとこれも。」
そう言って渡してきたのはコンビニで買ってきたおにぎりやサンドイッチ、お茶やお菓子だった。
私
「え…買ってきたの?」
夫
「ほら、ずっと飲まず食わずだろ?喉通らないとか言ってたけどそれじゃダメだ。」
夫
「少しでも口にして体力つけよう、ね?」
私
「…うん、そうだね。ありがとう。」
それからも夫は私がわざわざ自宅へ荷物を取りに戻らなくていいように、毎日毎日定時で仕事を終わらせ病院へ来てくれた。