◎前回の話はこちら
倉持さんの話では、明那さん夫婦は勝手にガレージに車を駐車しては傷がついたと嘘をつき、
修理代を騙し取っていたという悪い噂が飛び交っていたという。
そして実際に自宅のガレージに停めるときに明那さんに声をかけてくれたが、
私に許可をもらっていると言いそれ以上は踏み込めなかったらしい。
倉持
「許可を得てるなんて言われたら、もうそれ以上何も言えないじゃない…?
だから私、何もできなくて…。ごめんなさいね…」
私
「そんなことないですよ!
倉持さんは何も悪くありませんし、気にしないでください。」
倉持
「もし、私に何かできることがあればいつでも協力するから、なんでも言ってね。
この近所にああいう治安の悪い人たちがいると、私たちも安心して暮らせないもの…」
私
「はい…、ありがとうございます!」
倉持
「ちなみに、今後はどうするつもり?」
私
「それが…。警察にも相談したんですけどまともに受け取ってくれなくて…。
夫ともどうしたらいいものかって悩んでます…。
家ではガレージ自体に鍵をつけたりしてるんですけど、それもあんまり意味がないみたいで…」
倉持
「そうなのね…。私もいい案が浮かべば連絡するわ。
これ、うちの連絡先。一応渡しておくわね!」
倉持さんから連絡先をもらい、その場はお開きとなった。
その日の夜。
帰宅した夫に倉持さんとの話を教えた。
夫
「倉持さんが…。協力してくれるならありがたい限りだな!」
私
「そうでしょ!?
それで、今後のことについてどうしたらいいか一緒に考えてくれるって話だったの。」
夫
「そうか…。あ、そうだ!
この前警察の人に言われたよな?『防犯カメラがあれば…』って!
倉持さんちって防犯カメラとかつけてないかな…?」
私
「うーんどうだろう…?そういう話はしなかったから…。」
夫
「もし防犯カメラがついていたとして…」