◎前回の話はこちら
夫
「もし倉持さんちに防犯カメラがついていたとして、うちのガレージも映ってるなら、
明那さんが車を駐車したところも映ってるんじゃないかって思ったんだ!
それなら色香が傷をつけてない証拠が手に入るんじゃないかな!?」
私
「確かにそうね!!明日倉持さんに聞いてみる!」
この前同じような状況がテレビでやっていた。
自分がつけた防犯カメラじゃなくても、
その近くにある防犯カメラに犯行が映っていることもあると。
もし防犯カメラにその時の状況が映っているなら、
明那さん夫婦をとっちめることができるかもしれない…!
私
(色香、自分が犯人扱いされたってショック受けてた…。
このまま明那さんたちの好き勝手させるわけにはいかない)
翌日、私は倉持さん宅に電話をかけた。
私
「おはようございます、長谷川です。朝早くからすみません。」
倉持
『おはよう!ううん、大丈夫よ!どうかしたの?』
私
「実は倉持さんにお聞きしたいことがあって…」
倉持
『防犯カメラ?…あぁうちの玄関についてるわよ!』
私
「本当ですか!?あの…そのカメラって、
うちのガレージの方映ってますか…?」
倉持
『えぇっと…どうだったかしら…。
カメラの方角はそっちの方のはずだから、多分映ってると思うんだけど…。
もしかして例の件で?』
私
「はい…。もしその日の映像が残っていれば、
警察に提出しようと考えていて…」
倉持
『わかったわ!それじゃあ一緒に確認しましょう!」
私
「ありがとうございます!!
ちなみに〇〇日の映像なんですけど、ありますかね…?」
倉持
『その日ならまだ消えてないはず!
今日は予定ないからいつでも来ていいわよ!』
私
「ありがとうございます!!それじゃあまた後ほど伺いますね!」
電話を切って安堵した。
ちょうどその時・・。
自宅のインターンホンが鳴った。
夫
「ん?誰だ?…知らない人だな」
私
「誰〜?…あ、この人…」
夫
「??この人知ってるのか?」
そこにいたのは明那さんの夫だった…。