マイホームガレージ

【No.2】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友

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◎前回の話はこちら

【No.1】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
私は長谷川杏。 夫・宏太と、娘・色香の3人家族だ。 この春、娘の小学校入学に合わせてこの地に引っ越してきた。 夫 「うーん!やっぱりこの家最高だね!見た目が最高〜♪」 私 「本当ね!パパのセンスが...

娘と出かけ、帰宅すると知らない車がガレージに停まっていた。

その持ち主はママ友・明那さんのものだった。

正直困ったが、あまり関係を悪くしたくないと思い私は『大丈夫』と言ってしまった…。

明那
「ありがと〜!杏ちゃん優しいね〜♪それじゃ、私行くね!」


「あ…はい、また〜」

明那さんが帰っていくのを確認し、私は家の中に入った。


「ママーどうかしたの?」


「あ、ううん、なんでもないよ!さ、夜ご飯の支度しないと。」

その日の夜、娘が寝てから夫にこのことを話した。


「え…勝手にうちのガレージに停めてたって?あいちゃんママが?」


「うん…。正直迷惑だけど、でも色香とあいちゃん、最近よく一緒に遊んでるんだって。明那さんとも学校で会えば話しかけてくれるんだけど…。些細なことで関係悪くするのも嫌だなって思って、表面上だけど『大丈夫ですよ』って言っちゃったんだ…。」


「そうか…。確かに子供たちが仲良いならあまり波風立てたくはないよな…。うーん、でも勝手に停めるなんて普通しないし、なんだか怖いな…」

夫は訝しげにそう言った。


「そうだよね…。私ももうちょっと言えれば良かったよね…、ごめん。」


「いやいや、ママの気持ちもわかるから、あまり自分を責めないで。まぁ今後は注意深く見ておこう。もしかしたら今回だけかもしれないし、もし続くようならその時はまた対策を考えよう!」


「うん、そうだね!もし次同じことがあったら私も注意するね!」

この時の私たちは、この件についてあまり重要視していなかった。

それからまた数日が経った頃。


「え…また?」

ガレージにはまた、明那さんの車が停められていた。

気づいた時、ちょうど明那さんが車を取りに来た時だった。


「あの!明那さん!!」

明那
「あ、杏ちゃん!どうも〜」


「すみませんが…、勝手に停めるの遠慮していただけませんか…?」

明那
「あーごめんごめん!じゃ急いでるから〜!」

明那さんはこちらの言い分を聞くことなく、そのまま去っていった。

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