◎前回の話はこちら
その日の夜。
娘が私に何か言いたそうにして声をかけてきた。
娘
「ママ…」
私
「ん?どうしたの?眠れない?」
娘
「ううん…、あのね…」
私
「??」
ゆっくり話を聞くと、
娘は学校で明那さんの娘・カナちゃんから陰口を言われているという。
私
「え…一体どういうこと!?」
娘
「他のお友達から言われたの。
『色ちゃんちって意地悪って本当?』とか
『色ちゃんとは口聞かないでって言われたんだけど何かしたの?』とか…」
私
「誰がそんなこと言ったの!?」
娘
「同じクラスの子だよ。
いつも遊んでる子の中の1人なんだけど、その子はカナちゃんのこと好きじゃないんだって。
だから色香のこと意地悪はしないよって言ってくれた。
…ねぇママ、ママたちって誰かに意地悪してるの…?」
娘は不安そうな顔でそう聞いてきた。
カナちゃんが言うということは、明那さんが吹き込んだとしか思えない…。
それはきっとガレージの件でだろう。
だからって子供まで巻き込むなんて…。
私
「わかった。そのお友達は大丈夫なんだね?」
娘
「うん、その子は優しいよ!」
私
「そっか、わかった。
カナちゃんとは距離をとっておいた方がいいかもしれないね…。」
娘
「うん…。もう一緒に遊びたくない」
娘はそう言って自分の部屋に行った。
寝る前、夫にこの件について相談した。
夫
「それは黙ってられないな…。ガレージの件も含めて一度話に行こうか。」
私
「うん。まず私ひとりで行ってみるよ。」
夫
「え、俺は?行かない方がいい?」
私
「これまで何度注意しても聞いてくれない人だよ…?
もしかしたら私が話に行っても聞き入れてくれない可能性もあると思う。
パパは最終兵器としてとっておきたいなって…」
夫
「最終兵器かぁ〜(笑)それもアリか。じゃあママに任せるよ。」
翌日、娘を見送ってから私は明那さんちに向かった。