放置子

【No.16】毎日マイホームに来る放置子

放置子

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【No.15】毎日マイホームに来る放置子
◎前回の話はこちら 結婚前、 弁護士事務所で働いていた私は、そこで知り合った旦那と結婚し、 子どもを授かったのを機に仕事から一旦離れる決断をした。 元来仕事人間だった自分は、 いざ仕事を始めたらそちらに没入...

翌朝、これからどう動くのが最善なのか、
あれこれ考えているとチャイムが鳴った。

玄関を開けるとそこにはケンくんが立っていた。


「ケンくん!?おはよう。どうしたの?」

昨日、ケンくんママの現状を聞いた私は、
週末朝8時にケンくんが訪ねてきたことに苛立っていた自分を思い出し、
情けない気持ちになった。

そんな感傷に慕っていた私だが、
この状況が一変する言葉がケンくんから発せられた。




ケンくん
「おーはーよ!ママが昨日のことは忘れてください。って。
 もう大丈夫ですって!伝えてって。今日から遊びに行っても大丈夫だからって
 言われたからお邪魔しまーす!」


「えっ!ケンくんちょっと待って!
 それお母さんが言ってたの?」

ケンくん
「うん!もう大丈夫です。って!」

ケンくんは何も知らないと言った様子で元気に応えた。

どうなってるんだろ…訳がわからない状況に目眩がした。

すぐにケンくんママに確認を取らないと。





「ケンくんごめんね。今日はお家で遊べないの。」

ケンくん
「えー!遊びたい!」


「おばさんがお家まで送っていくわ。
 ケンくんのママに話したいこともあるから。
 さぁ行きましょう。」

「送っていく」と言った途端、
ケンくんは急にうろたえた様子を見せた。

ケンくん
「ママはお仕事だから…!
 できだけ遅くに帰ってくるように!って言われてるから。
 でも…俺もう大丈夫!今日は公園で遊びます!」

ケンくんはそう言って全速力で走っていってしまった。

昨日の今日で一体どうなっているんだろう。




昨日のケンくんママの涙は嘘じゃない…きっと何かあったはずと、
ケンくんママに聞いた連絡先にすぐに電話をかけた。

何度鳴らしても、鳴らしても、聞こえてくるのは
「留守番サービスにお繋ぎします…」
という無機質なアナウンスで、
ケンくんママが電話に出ることはなかった。

結局、連絡が取れない状況が夕方まで続き、
仕方なく近くの駅前スーパーに買い物に出かけた。

そこで衝撃の光景を目にした。

パチ◯コ店の前で若い男性にお金を渡す女性。
ケンくんママだ。

私はすぐに駆けつけて、ケンくんママに声をかけると、
とんでもないことを言われた。

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