娘を保育園へ送り届け帰ろうとした時、ママ友・志乃さんから声をかけられた。
志乃
「おはよう!あれ…?もしかして…赤ちゃん…?」
私
「うん、そうなの!この前安定期に入ったんだ〜!やっと見た目が妊婦ってわかるようになった感じ(笑)」
そう言うと志乃さんの表情が一瞬曇ったような気がした…。
違和感を覚えつつも気のせいだろうと思い会話をしていた。
志乃
「そうだ!もし体調とか予定とか大丈夫だったら、これからうちでご飯食べない?」
私
「え?」
志乃
「あ、別に無理にとは言わないよ!!気使わなくていいからね!」
志乃さんとは娘が児童館に通っていた時からの知り合いで、とても気さくで気遣いもできて面倒見のいい人だった。
仕事は休職になっているし、今日は身体も調子がいい。
お家にご飯食べるくらいなら大丈夫かな…、そう思い少しだけお邪魔することにした。
私
「あぁ…じゃあ少しだけ。」
志乃
「うん!それじゃ行こっか!」
志乃さんのお家は幼稚園から徒歩10分の場所にあり、我が家からも数分で着く。
近いけど意外とお家にお邪魔するのはこれで2回目だ。
私
「でも、いきなり大丈夫だったの?お家にお邪魔して…」
志乃
「うん!上の子たちもいないし、私だけだから(笑)ひとりでお昼なんて寂しいしね(笑)それと…」
私
「ん?それと…?」
志乃
「あぁ…いや!なんでもない(笑)」
志乃さんは焦ったようにそう言って話題を変えた。
何か隠してる…?
そう思っていると志乃さんのお家に到着した。
私
「お邪魔しまーす!」
志乃
「ごめんねー、少し散らかってるけど…」
志乃さんちは白や茶色で統一されており、とてもシンプルで綺麗な部屋。
そこにいるだけで気持ちもスッキリするような感じだった。
それから私たちは志乃さんが作ってくれたパスタを食べた。
食後にはデザートのケーキまで出してくれ、一息ついていた。
私
「ふー、お腹いっぱい〜!志乃さんの料理美味しかった♪ケーキまでありがとう!」
志乃
「ううん、こんなもので喜んでくれて私の方が嬉しいよ(笑)」
少しの間、世間話で盛り上がっていたが、さっきから気になっていたことを聞いてみることにした。
私
「…ねぇあのさ。さっきお家に向かってる時、何か言いかけてたよね?あれなんだったの?」
志乃
「え…?えっと…それは…」
私
「ずっと気になってて…(笑)私をお家に呼んでくれた理由ってお昼だけじゃないのかなって思って…。」
すると志乃さんは思い切った顔をして耳を疑うことを言った。
志乃
「…ありささんの旦那さん、◯倫してると思う…。」