夫はストーカー

【No.19】結婚した夫は私のストーカーでした…

夫はストーカー

◎前回の話はこちら

【No.18】結婚した夫は私のストーカーでした…
◎前回の話はこちら 突然義母から電話が来た。 昨日の今日だから、 もしかしたら夫から離婚を切り出されたとか聞いたのかも…。 1回居留守をしたが、 すぐにまたかかってくる。 私 「出た方が...

『ずっと一途』

その言葉がどうも引っかかった。

義母
「1人の人をこんなに思い続けてくれる人なんて
 なかなかいないの!!」


「…そうですね」

義母
「そうでしょ!?
 息子がいつから好きだったか知らないでしょ!?」


「ちょっと母さん…!」




義母
「え?」


「もしかして、
 知ってたんですか…?」

義母
「え、知ってたって何を…?」

義母は明らかに動揺してる。


「…知ってたんですね。
 聡さんがずっと私をストーカーしていたこと」

義母
「えっと…それは」





「知ってたのに、それを黙って見過ごしてたんですか…。
 だったら尚更、もう終わりにしてください」

義母
「な、何言ってんのよそんなの無理に決まってるでしょ!?
 あんたは自分の置かれてる立場がわかってないのよ!
 さっきも言ったけど、
 愛されてることがどれだけ恵まれていることか理解するべきよ!!」


「どうしてそんなに私にこだわるんですか…!?
 別に私じゃなくてもいいじゃないですか!!」

義母
「ダメなの!
 息子があんたって決めたんだから、
 それは変えることはできない!」

もう意味がわからない…。

話が通じなさすぎて頭を抱えていると、
義母は夫の話をした。




義母
「知らないでしょうから教えてあげるわ。
 真奈さんは息子の恩人なのよ」


「どういう意味ですか…?」

義母
「聡はね、小さい頃からいじめがきっかけで引きこもりになっていたの。
 だからろくに学校だって行けてなかった。
 お先真っ暗な状態の時、
 私の限界がきて外に出すように促したの。

 でもその後に聡が目の色変えて帰ってきて、
 ワケを聞いたらあなたのことを話してね。
 『俺の生きがいを見つけた、これで俺は幸せになれる』
 って言ったのよ!」

義母は目を異様に輝かせながら言った。

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