◎前回の話はこちら
『ずっと一途』
その言葉がどうも引っかかった。
義母
「1人の人をこんなに思い続けてくれる人なんて
なかなかいないの!!」
私
「…そうですね」
義母
「そうでしょ!?
息子がいつから好きだったか知らないでしょ!?」
夫
「ちょっと母さん…!」
義母
「え?」
私
「もしかして、
知ってたんですか…?」
義母
「え、知ってたって何を…?」
義母は明らかに動揺してる。
私
「…知ってたんですね。
聡さんがずっと私をストーカーしていたこと」
義母
「えっと…それは」
私
「知ってたのに、それを黙って見過ごしてたんですか…。
だったら尚更、もう終わりにしてください」
義母
「な、何言ってんのよそんなの無理に決まってるでしょ!?
あんたは自分の置かれてる立場がわかってないのよ!
さっきも言ったけど、
愛されてることがどれだけ恵まれていることか理解するべきよ!!」
私
「どうしてそんなに私にこだわるんですか…!?
別に私じゃなくてもいいじゃないですか!!」
義母
「ダメなの!
息子があんたって決めたんだから、
それは変えることはできない!」
もう意味がわからない…。
話が通じなさすぎて頭を抱えていると、
義母は夫の話をした。
義母
「知らないでしょうから教えてあげるわ。
真奈さんは息子の恩人なのよ」
私
「どういう意味ですか…?」
義母
「聡はね、小さい頃からいじめがきっかけで引きこもりになっていたの。
だからろくに学校だって行けてなかった。
お先真っ暗な状態の時、
私の限界がきて外に出すように促したの。
でもその後に聡が目の色変えて帰ってきて、
ワケを聞いたらあなたのことを話してね。
『俺の生きがいを見つけた、これで俺は幸せになれる』
って言ったのよ!」
義母は目を異様に輝かせながら言った。