控室から聞こえてきた女性の声…。
それは色っぽい、あの声だった。
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「本当にひどい新郎様なんだから…っ」
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「うるさいな、黙って集中しろよ…!」
私
「…嘘でしょ」
なんとそこには夫と森口さんの姿があった。
2人は私の控室で致していたのだ…。
私は耳を塞ぎながら、その場に崩れ落ちるしか出来なかった。
私
(どうして…なんで…!?雄馬が私を裏切った…!?なんで森口さんと…!?)
裏切られたショックと息子が大変な時に自分の快楽だけで動いている2人がものすごく憎く感じた。
私
(…絶対に許さない。翔太がこんなに辛い思いしてる時に自分は汚らわしいことして…!!)
森口
「私がちゃんと料理に入れたから、あのお荷物はもう帰ってこないよ(笑)」
料理…お荷物…帰ってこない…?
一瞬何のことを言っているのかパッとしなかったが、それが何なのかすぐに理解できた。
その時には2人がいる控室に踏み込んでいた。
森口
「キャッ…!!」
私
「一体どういうこと…?お荷物が帰ってこないって…?まさか翔太のこと?」
夫
「れ、麗奈…!?!?な、何でここに…!」
2人は行為を中断し、慌てて服に手を伸ばしかけた。
私
「ふざけんな…!!!あんたら2人とも、覚悟しなさいよ!!」
私はほぼ半裸状態の2人の着替えを妨害し、2人の髪の毛を渾身の力で掴みながら会場へ戻った。
参列者
「お、おい…。あれ見ろよ!!」
参列者2
「え…何あれ…!見てよ見てよ!」
私は2人を連れて会場へ着くと、それを見た参列者が続々と騒ぎ始めた。
そりゃそうだろう、半裸状態の2人を見たら何があったのか一目瞭然だから。
私
「お見苦しいものをお見せしてすみません。」
参列者
「麗奈ちゃん、これってもしかして…」
私
「はい…。この2人、さっき控室で良からぬことをしてました…。」
参列者3
「嘘でしょ!?信じられない…!」
参列者4
「こんなのドラマの話かと思ってた…!まさかこんな身近で起こるなんて…」
参列者
「おい雄馬!!一体どういうことだよ!!」
夫
「いや…そのこれは…」