参列者たちに肉体関係を持っていたと知られてしまった夫と森口さん。
森口さんはガタガタ震えていて、夫は明らかに動揺してひたすら言い訳を並べようとしていた。
夫
「違うんだこれは…。その、森口さんが暑いって言うから…その、具合悪そうだったから…」
参列者
「何言ってんだお前!?」
私
「いい加減認めたらどうなの。それにさっき話してたよね?料理にお荷物、帰ってこないとか!」
森口
「あっ…」
私
「あなたがやったのね…!?どうして!?何で翔太が!!」
会場にいる全員が一斉に森口さんを見た。
スタッフ
「どういうこと…森口さんが…!?」
スタッフ2
「あ…そういえば…。さっき食事の準備にかかった時、森口さんの姿がなかったのよね。」
スタッフ3
「…俺も見てない。あとあいつバッグから小瓶みたいなの落としてたんだよな。」
次々に森口さんの怪しい情報が出てきた。
厨房責任者
「た、確かに…。さっき厨房に入ってきましたよね?」
森口
「あ、あれは…!ただお客様の料理のチェックをしに来ただけです!」
スタッフ2
「いや…。新婦様だって話を聞いたって言うんだし、もう言い逃れできないでしょ…」
他のスタッフたちも森口さんを責め立て始めた。
森口
「…しょうがないでしょ!?だってこの女が悪いんだから!!私は何も悪いことだって思ってない!」
私
「は…?あんた何言ってんの!?人の子供を病院送りにして、それが悪いことじゃない?ふざけないでよ!」
森口
「何もふざけてない!私はいつだって真剣よ!昔からずっと私の『物』だったのに…。横取りしたあんたが悪い!!だからこれは当然の報いよ!」
私
「何言ってんの…?全然理解できない。私があんたの物を奪ったって?」
森口さんは薄ら笑いしたように私を見た。
森口
「私はね、ずっと雄馬が好きだったの!小さい頃からずっと!雄馬だって同じ気持ちだったのよ!?なのに、あんたが現れてから雄馬は私と会う回数が減った。あんたが邪魔で仕方なかったんだよ!」
私
「え…。2人って幼馴染だったの…?」
夫
「……」