捨てられたクリスマスケーキ

【No.14】娘が作ったクリスマスケーキ、勝手に捨てた義母と旦那

捨てられたクリスマスケーキ

学校から連絡があった翌日の朝。


「おい!春香!!一体どういうことだ!!」


「何、いきなりどうしたの?」


「小雪がいじめられてるってどういうことだ!説明しろ!!」


「え…!?どうしてそれを…」


「今母さんから聞いたんだよ!お前そんな大事なこと俺に隠しやがって…!」

その時に義母が盗み聞きしていたことに気づいた。


(うわ…迂闊だった…)

でももう時すでに遅し…

結局その日娘は先に1人で登校し、時間をずらして1人で行くはずだった学校に、会社を休んで夫もついてくることになった。

昼頃学校につき、校長室へ入った。

校長
「今日はご足労いただきありがとうございます。」


「いえ、こちらこそお忙しいのにすみません…」

校長
「では昨日お話しした内容ですが…」

校長はいじめの事実確認を始めた。

校長
「娘さんの件ですが、何か心当たりがあるなどございますか?」

校長
「例えばお友達とトラブルがあったなど、理由があればその経緯を聞いておこうと思いまして…」


「思い当たる節はあります。先日うちで子供たちがパーティーをして…」

私はあの日の出来事を簡潔に話した。


「・・なので、私たちが悪いんです…」

校長
「そういう経緯があったんですね…」

そう言った途端、夫は校長に向かって怒り出した。


「俺らが悪い!?冗談じゃない!悪いのは娘をいじめたやつと娘を弄んだ圭ってやつだろ!!何が経緯だ、俺らに聞いて何になるんだ!」

校長
「いえ、こちらとしても何が要因だったのか知る必要があると思いまして…。もちろん娘さんのお話も聞いて意地悪をした児童にも話はしようと…」


「ふざけるな!お前たちなんかに任せるわけにはいかない!!」

すると夫は校長室を飛び出し廊下に出てしまった。

急いで夫の後を追うと、娘の教室へ一目散に向かっていた。


「ちょっと待ってよ!何考えてるの!?」

呼び止めても反応せずついに娘の教室の扉を開けてしまった。


「おい!授業は中断だーー!!!」

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