放置子

【No.6】毎日マイホームに来る放置子

放置子

◎前回の話はこちら

【No.5】毎日マイホームに来る放置子
◎前回の話はこちら 家に上がり込むなり、 ケンくんが開口一番わけのわからないことを言い出した。 ケンくん 「ママが、  今度からどこかにお出かけする時は俺も連れて行って大丈夫です、  って。  知らない...

私の言葉を聞いて、ケンくんお得意の泣き真似が始まった。

でも私は、態度を曲げなかった。


「泣かれても困るのよ。
 うちにはまだ小さな娘もいるし、
 我が家には我が家の都合があるの」

ケンくん
「どうしてそんな意地悪なこと言うの。
 俺、ただここで遊びたいだけなのに」





「悪いけど、ここは私たちの家なの。
 ケンくんの家じゃないの。
 こんなに毎日毎日当たり前みたいに来られても、正直迷惑なの。
 毎日来るのは、何か理由があるの?」

ケンくん
「できるだけ遅くに帰らなきゃいけないから。
 だから、ここで遊んでから帰りたい」


「どういうこと?遅くに帰らなきゃいけないって……」

ケンくん
「早く帰ったらママに怒られるから。だから……
 でも、それ俺が言ったって言わないで。
 バレたら怒られるから、絶対言わないで」




ケンくんのこの言葉で、嫌な予感が確信に変わった。

ネグレクト。

世間でニュースになっているワードが頭をかすめる。

「言わないで」と言った時の悲痛な表情から察するに、
「怒られる」というのは本当なんだろう。

ケンくんの身を案じた私は、
その日はいつも通り夕方まで遊ばせて家に帰し、
帰宅した旦那に相談した。





「学校に連絡したほうがいいかな。それとも児相とか?」

旦那
「下手なことして恨まれても困るだろ。
 次から家に入れなきゃいいじゃないか」


「でも、そしたらあの子、夕方までひとりでいなきゃいけないのよ。
 雨の日だと公園にも行けないし……あ」

旦那
「どうした?」


「お出かけの日、雨だったね。
 だからあんなに一緒に行きたがったのかな」

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