【No.２８】結婚した夫は私のストーカーでした…

◎前回の話はこちら

大家さんの電話で急いで帰宅すると、
郵便ポストには溢れかえるくらいの量の紙が入れられていた。

さらにはここのアパートはオートロック式で防犯面は他所よりしっかりしているのに、
どう入ったのか玄関ドアにまで紙が一面に貼られてあった…。

私
「『呪ってやる』『息子を返せ』『地獄に堕ちろ』…。
　これってお義母さんの仕業…」

紙を一枚ずつ取っていくと、
紙の下には赤いスプレーで
『○ね』『呪』
の文字がデカデカと書かれていた。

私
「こんなことまで…！？」

大家
「…これはひどいわ。警察を呼びましょう」

大家さんの提案で警察を呼びすぐに来てもらった。

幸い、防犯カメラがアパートの入口と各フロアについていたため、
犯行の一部始終が映っているだろうとのことだった。

すぐに大家さんと警察と一緒に、
カメラのデータを確認した。

すると、
やはり犯行の一部始終がキレイに映っている。

そしてそこには・・

私
「…義母です」

警察
「この犯人と面識があるようですが、
　詳しく話を伺っていいですか？」

第一発見者の大家さんと、
義母と面識のある私で署で事情聴取を受けた。

これまでの件も含めて全て話し、
現在元夫が逮捕されていることも話した。

警察
「もうこれは犯罪になりますので、
　このまま処罰を受けるようにさせましょう」

私
「え…逮捕できたんですか！？」

警察
『あれから現場と防犯カメラを確認したんですが、
　建物自体にも傷をつけていまして…。
　そういった犯行についても全て認めたので、
　そのまま逮捕という形になりました』