夫はストーカー

【No.7】結婚した夫は私のストーカーでした…

夫はストーカー

◎前回の話はこちら

【No.6】結婚した夫は私のストーカーでした…
◎前回の話はこちら 私 「あ…あの…」 夫 「なんかさっきから様子おかしいなって思ってて…。  声かけられなくてすみませんでした…」 私 「いえ…」 夫 「もしかして…その…痴漢です...


「いや…お礼だなんてそんな。
 僕は特に何もしていませんから…」


「そんなことないです。
 声をかけてくださって、話まで聞いてくれて、
 私も心が少し救われました…。
 後日お礼させてください」


「…わかりました。
 それじゃあこれ…」

そう言って夫は私に一枚の名刺を渡した。





(聡さん…っていうんだ…)

その日は体調不良と言って仕事を休み帰宅した。

後日、
名刺に書かれてある番号に電話をかけた。


「あ…あの、
 先日電車で声をかけてもらった者です。
 お礼をしたいので、〇〇日に会えますか?」

それがきっかけで
私たちは定期的に会う仲になった。

気づけばストーカーからの被害は落ち着き、
夫と出会ったことでなくなったんだと思っていた。

ストーカーに解放された

そう思うと、
毎日が楽しくなり、
一層夫に対して恩があるようにも感じていた。




それから私たちは次第に惹かれ合うようになり、
出会って1年が経つ頃に告白をされ、
お付き合いをするようになった。

この時は、
こんなに優しくて私を大事に思ってくれる人なんていない、
この人といたら幸せになれる、
そう思って疑わなかった。

とんとん拍子に事が進み、
交際1年で結婚。

私は幸せの絶頂にいたと思う。

夫が私を大事に思ってくれるあまり、
出かける場所や誰と会うのかなど、
気づけば自分から話していたし、
それが普通とも思っていた。

ーー現在

香織
「真奈…?大丈夫?」


「あぁ…
 ちょっと昔を思い出してて」

香織
「…ストーカーのこと?」





「今になってまた…ってこと
 あるのかなとか…」

香織
「…思ったんだけどさ、
 旦那さんじゃないよね?」


「え、何が?」

香織
「…あの時のストーカー」

ドキッとした。

香織の一言で、
これまでモヤモヤした何かがはっきりした気がした。

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