森口
「え…お父さまとヨリ戻されたんですか!?」
義母
「あ…いや…さつきちゃん…」
森口
「だって私に言ってましたよね…、お父さまは離婚したって…」
義母
「さつきちゃん!!!」
森口
「あ…すみません…。」
加藤(妻)
「あら?お母さま、ご主人と離婚されてたんですか?(笑)だとしたらさっきの話おかしいですね〜。コブ付きの女を随分と馬鹿にしてましたけど、あなただって離婚を経験して、コブ付き同然じゃないですか(笑)」
義母
「……」
私
「え…そうだったんですか…?」
義母
「う、うるさいわね!!だったらなんなのよ!!」
加藤(妻)
「人のことばかりケチつけんなって言ってんのよ!」
義母
「ケチ…!?そんなの事実を言ってるだけじゃない、何がいけないのよ!!」
加藤(妻)
「自分のことは棚にあげてよくそんなことが言えましたね。それが立派に生きてきた人がすることですか?…別に離婚がいけないんじゃないです。私もそうでしたから。人それぞれ、理由があってその道を選んだんです。」
加藤(妻)
「あなただってそうでしょ?…ならどうしてもっと寄り添ってあげようと思わないんですか。ましてやあんな小さい子にひどい態度とって…。あなたが一番最低で悪魔ですよ!」
私
「奥様…」
加藤
「あと…口を挟むようで申し訳ないですが…」
夫
「…あ、部長…。」
加藤さんが連れてきたのは部長だった。
部長の顔を見た途端、夫の様子がおかしくなった。
部長
「やぁ宮本くん。とんでもないことになったね。」
夫
「いや…その…すみません…」
部長
「これまでの君の失態、ずっと見てたよ。奥さんが気の毒で仕方がないよ…。あ、そうそう。私はもうここにいたくないのでね、すぐにおいとまさせてもらうけど、その前に君に伝えないといけないことがある。」
夫
「は、はい…!」
部長
「君は今月付で会社をクビだ。」