年収3000万夫

【No.15】年収3000万エリート夫、実はパ○活大好き人間だった

年収3000万夫

母が自分のために貯めてくれたお金で進学することができた。


(お母さんがあの時大学に行かせてくれたこと、今でもすごく覚えてる。嬉しかったなぁ…。)

しかしこれまでの生活を思い出すと、辛いことの方が多かった…。


(あの時の寂しい思いをカイトにもさせるなんて…。そんなこと絶対にできない…。)

この時の私はひとり親になること=子供に悪影響

そう思っていた。

そして何より、2人を養う力が私にはないこと…。

それが一番大きく、離婚は現実的ではないと思い、諦めるしかなかった…。


(どんなに辛くても、子供にまで私と同じような思いをさせるのは気が引けるわ…。)

そんな時、携帯が鳴った。


「ん?…え、…もしもしのぞみ!?」

のぞみ
『もしもーし!久しぶり(笑)』

電話の相手は高校時代からの親友・のぞみだった。

のぞみとは高校卒業後定期的に会っていたが、お互いに家庭を持ってからはなかなか会えずにいた。


「いきなりどうしたの!?」

のぞみ
「うーん、いや特に理由はないんだけど…(笑)」

のぞみ
「なんとなく、桃子どうしてるかな〜って思って!久しぶりに会おうよ!」


「うん、会いたい!」

久しぶりに聞いたのぞみの声に、私も無性に会いたくなってしまった。

すぐに予定を組み、数日後に近くのカフェで会うことに。

のぞみに会う当日。

息子を幼稚園へ送った後、待ち合わせのカフェに行った。


「あ、お待たせ〜!待った?」

のぞみ
「ううん、私もさっき来たとこ!何頼む〜?」

飲み物を頼み、最初は懐かしい話で盛り上がった。

のぞみ
「・・ねぇ桃子、何かあった?」


「え?」

のぞみ
「さっきから何か言いたげな顔してるよ。」


「そ、そうかな…(笑)」

のぞみ
「もう…。私たち何年の付き合いだと思ってんのよ(笑)顔見ればわかるわよ。何か力になれることがあるかもしれないし、吐き出してみたら?」

相変わらず人のことをよく見てるのぞみ。

そんなのぞみの優しさに負け、私は夫のことを相談した。

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